今週はこの本です。
作家本人の経験を交えつつも、フィクション仕立てのお話のようです。
本作のなかで、
長年営んできた金物屋を畳んで、地方から遊びにきた叔母の話があります。3、4日の間、東京のソノミの家で滞在し、ソノミの家の掃除や少しの外出をしただけで帰っていきました。
叔母は、このことをソノミに対して、いい思い出になったと言っていました。
ソノミはそれに対してどのように感じたかが書かれた一説があります。
世界一周したわけでも 豪勢な買い物をしたわけでもないが、 これが叔母にとっていい思い出になったというのならありがたい。
私は、この部分を読んで、人間は同じことがあってもそれをどう感じるかで、幸、不幸が決まるのかなと思いました。
この叔母の話はほんのわずかな部分で、いろいろな人物やお話がでてきて面白かったのですが、今回はこのわずかな部分がとても自分には引っ掛かりました。
これからの残りの人生でどれたけいい思い出が残せるだろうか?
なんて思ったモラトリアムおじさんでした~
ではまた。