hadamedaの日記

ただのぼやきです。

読書感想文的な~その③ (レジリエンス入門)

今回読んだ本はこれです。

 

レジリエンス入門」

~折れない心のつくり方~内田和俊著

ちくまプラリー新書

 
まずタイトルにもある「レジリエンス」とは、ストレスによる嫌な気分をもとの正常な状態に戻す力とのことだそうです。

 

本書でこのレジリエンスをどう養うかを著者の経験を交え、 語られています。


自分が興味をもったのは、
本書にある、エリスのABC理論

なんで嫌な気分になるのかについてが書かれてます。

 

ある出来事が起こって、それに対して感情が沸くと思いがちですが、

そうではないのです。

 

A(出来事)  →  C(感情)  

ではなく

A(出来事)→B (解釈)→C(感情)

 

ある出来事(A)に対しすぐに感情(C)が沸くのではなく、ある出来事に対して、解釈(B)によって、感情が沸く。

 

この感情は変えられないけど、解釈や感情のあとの行動は変えることが可能である。

解釈や行動を変えることで、感情をポジティブな方向へ持っていけるとのこと。


確かに同じ出来事が起こっても、捉え方、ここでいう解釈というのは、人それぞれですからね。

日常のイライラもちょっと落ち着くこと さえできれば、いろいろな解釈ができて、 そんなに怒らんでもいいかなってなるん かなと思いました。

 

まあ、嫌な気分になった時、このちょっとだけでも冷静になるというのが、とても難しいのですが…

 

私自身は子供の頃から今に至るまで、嫌な感情に囚われて冷静さを失い、人生を台無しにしてきた口です。


また著者の経験したエピソードが紹介されているのですが、ちょっと冷静になることで、その後の結果が大きく変わってきています。

 

以下がそのエピソード。

 

著者の開催していたコーチング講座の生徒が、その内容を丸パクりで本を出版し、その本が書店に並んでいるのを著者が発見したときのこと。

著者は怒り狂った中で、ほんの少し冷静になれたおかげで、自分は本を出したいことに気づき、その時の勢いで、1年後に自分の本を出版できたそうだ。

今ではパクリの彼への気持ちは、嫉妬から感謝に変わっていたとのこと。

彼は出版を諦めていた著者の心のリミッターを外してくれた恩人となったそうな。

 

素晴らしいですね~

 

自分だったら怒り狂って、本屋で暴れるか、パクったことを訴え出て、時間と心を消耗してのが、関の山です。

 

 本書では興味深い内容が他にもたくさんありますが、書き出すと長くなるので、あと1つだけ書いてやめておきます。


あとがきにあったのですが、アメフトの名コーチのことば。

人生は、その10%は私に何が起こるかであり、90%はそれにどう対処するかだ。


私たちは自分の身に降りかかる出来事を選ぶことはできません。でも、その出来事をどうとらえ、どう対処するかは自分で選べます。そして、その解釈と行動が、その後の人生を決定していくとのこと。

カッとなったり、落ち込んだりするより、冷静になって、どうすれば、最良の結果を出せるかを考え、行動することなんですよね~

 

この本を読んでからは、ちょっとだけでいいから冷静な部分を持とうと心がけている私であります。

今回はこんな感じで(  ̄▽ ̄)